■十人十色    

やっぱり思うのは、人間は一人だと大したことができないんだなぁ。



組織というのは人がたくさんいて、絵画みたいなもんだと思う。

組織に属していた時、売上とか、そういうのはどうでもいいと思っていた。
一応気にしているふりをしてたけど、実際あまり興味がなかった。

それよりも人の色が気になっていた。この人はこういう色だよな〜とか。
色にはそれぞれ特長があって、そういうのを見誤ると、せっかくの絵画が台無しになる。

全体のパワーバランスとか、人間関係とか、能力や性格以外の部分もあって、そこには
パズルの要素もあるんだろうなぁ。

ここにはこの色が良い!と思っても、色と色との相性もあるので、一概には決められない。

この色は非常に危険で厄介だけど、だからこそ一石投じる起爆剤になるな、とか。


私にとって、最もワクワクするイベントっていうのは新人が来たとき。未知なる色の投入。
可能性の投入。だから新人は貴重で、厳しくも丁重に扱わなければいけない。

ショッキングピンクの隣に濃いモスグリーンがくるのはイラつくし、濃いレッドの隣に薄
いブルーがくるのも気持ち悪い。

絵具は大事だから捨ててはいけない。

絵を描くときに、不要な色なんて無い。子供の時「白」は要らないと思っていたけど、背景色
がいつも白だとは決めつけてはいけない。白画用紙の時は白を活かすのが困難だけど、黒
画用紙になった途端に「黒」が厄介者に転ずる。

色を活かせないのは、描く者の技量や感性に問題がある。


人生というものは彩豊かであった方が良いと思う。

単色では限界があるのだ。



互いに高めあえる色彩は理想なのだ。



 

 


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