■視野    

ところで、ブログなんかやっていると、ネット上の人たちが全てのように思えてしまいますが
入門〜上級に限らず、ネット上に登場するアクアリストは実際の1割程度なんですね。店をや
っているとよくわかります。ブログ上で年齢のアンケートをとると30代の方がほとんどです
が、実際ご来店される方は50代以上の方も多いです。インターネットは広く浅い世界なんだ
なと痛感します。

ネットで情報を仕入れると視野が広くなった気がしてしまうのですが、実は視野は狭いままな
のです。海外に行っても同じようにカルチャーショックがありますし、環境や場所が違えば何
もかも違います。17時に仕事が終わるのは常識だと思っている人に、私の妻が「夫は帰りが
遅いんです」と言ったら「どうぜ飲みに行ってるんでしょう」と返されたり(だいぶ昔ですが
実話)。そもそも時計見ながら生活している人間っていうのが地球全人口で考えると一握りで
しょうし。

人間は何をやっても視野は狭いままです。社長の苦労、主婦の苦労、正規雇用者の苦労、非正
規雇用者の苦労、子育ての苦労、介護の苦労、そこにどんな世界があるかなんていうのはやっ
てみたいとわからないけど、全部やることは不可能なんですね。

ただひとつ、少しだけ成長できる方法は、自分の視野の狭さを自覚することだと思います。そ
うすれば立ち止まって相手の事を考えることができます。

夫に妻の苦労は分からないんですよ、永久に。
妻に夫の苦労はわからないんですよ、永久に。

会社と家庭のどっちが大事なのよ!っていう人も
主婦に何が分かる!っていう人も、結局何もわかっていません。

論点が逸れますが、そもそも、夫婦っていうものは総合的に見れば同レベルなんです。そうい
う二人がいっしょになるのです。夫に対する文句とか妻に対する文句とか、そういうのは普通
あると思いますが、総合的にどっちかだけが優れているっていうことはまずありません。




 

 


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